失敗しない印鑑・ハンコの作り方と基礎知識

失敗しないハンコの選び方

失敗しないための印鑑・ハンコの作り方と基礎知識とは

印鑑の作成の流れとして、まずは何を決めたら良いのでしょうか。
印鑑・ハンコを作るときにどうすれば失敗しないで済むのでしょうか。

初めて印鑑を作る場合、もちろん失敗したくはないですよね!
とはいえ、初めてとなると何を注意しておけば良いのかが分からないのは当たり前です。

ですが、実はそんなに難しくはありません。大きく分けると、以下の4つになります。

  • 種類
  • サイズ(直径)
  • 書体
  • 素材(印材・材質)

上記のたったの4つを決めるだけで印鑑は失敗しないで作成できちゃうんです。

大別すると印鑑の種類は、実印、銀行印、認印の3つある

印鑑の種類は、大きく分けると「実印」「銀行印」「認印」の3つがあります。もちろん細かく分けると「訂正印」「ゴム印」などもありますが、これらは下記のページでご紹介しております。

会社設立や個人事業主開業で使う印鑑の種類と用途

では、「実印」・「銀行印」・「認印」ってそれぞれどういう場合に必要なのでしょうか。これが分からないと、印鑑を作ろうにも、どの種類の印鑑を作れば良いのかが分かりません。

印鑑が必要とはいえ、どの種類の印鑑を作成しないといけないのかが分からないという場合は、印鑑が必要となった用途や目的を意識しましょう。そうすれば、どの種類の印鑑が必要なのかが見えてきます。

サイズ(直径)の選び方は印鑑の種類によって変わる

サイズは下記のように、実印が一番大きく、銀行印、認印、訂正印の順に小さくなっていくのが一般的です。そして、男性の方が女性よりも大きめのものを選択するものでもあります。

印鑑の種類さえ決めれば、あとは種類と性別ごとにサイズ(直径)もおのずと決まってくるので難しくはありません。

実印の場合のサイズ

サイズは、男性なら「16.5mm~18.0mm」、女性なら「13.5mm~15.0mm」

もし夫婦で持つのであれば、男性の印鑑の方が大きめの方が良いと言われています。

銀行印の場合のサイズ

サイズは、男性なら「13.5mm~15.0mm」、女性なら「12.0mm~13.5mm」

認印の場合のサイズ

サイズは、男性なら「10.5mm~12.0mm」、女性なら「10.5mm」

訂正印の場合のサイズ

サイズは、「6mm(丸型)」か、「6×5mm(小判型)」

印鑑と性別のサイズ対応表

男性女性
実印16.5mm~18.0mm 13.5mm~15.0mm
銀行印13.5mm~15.0mm 12.0mm~13.5mm 
認印10.5mm~12.0mm  10.5mm
訂正印6mm(丸型) or 6×5mm(小判型) 

書体の選び方も印鑑の種類によって変わる

実は書体も、サイズと一緒で印鑑の種類によって変わってきます。もちろんどの書体を選択するのも自由なのですが、印鑑の種類によって書体との相性があると理解してもらえば良いです。

  • 篆書体(てんしょたい)
  • 太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)
  • 吉相体(きっそうたい)=印相体(いんそうたい)
  • 古印体(こいんたい)
  • 隷書体(れいしょたい)
  • 行書体(ぎょうしょたい)
  • 楷書体(かいしょたい)

ちなみに、「印影はプレビュー」にて必ず確認しましょう。

ネット通販のデメリットとして、現物を直接見るわけではないため、頭の中のイメージと通販で依頼したものとのギャップがあってはいけません。

そういったギャップを少しでも無くすために、「印影プレビュー」という機能があります。

実際に押印した際にどのような文字の見え方なのかが分かるものと理解してください。厳密には、印鑑ごとに詳細な作りは微妙に変わるものであるため、あくまでプレビューであることはご注意ください。

篆書体(てんしょたい)

※ハンコヤドットコムより
実はお金のお札が、この篆書体です。そのため、普段から我々の身近にある書体なのです。

有名所でいえば、日本での一番最初の印鑑といわれている「漢委奴国王」の金印に使われています。これはみなさん子供の頃に社会の教科書や資料集で見たことがあるのではないでしょうか。

紙幣のように国や公的機関に使われているため、人気の書体です。

形状はというと、我々が普段使用している文字とは若干違います。そのため、可読性は低いです。ですがこの可読性の低さはデメリットではなく、ハンコの書体に使用する場合はメリットになるのです。可読性が低いということは、偽造することが難しいということであり、安全性が高いということになります。

このことから、個人の方でも法人の方でも「実印」の書体に選択することをオススメします。

太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)

※ハンコヤドットコムより
その名のとおり、篆書体をもとにした書体で、枠が太めになっています。そして枠の中の文字は篆書体を細めにした文字になっており、見た目のバランスが高いといわれています。そして、太枠のおかげでハンコ自体の強度が高くなっているのも長所です。

見た目のバランス、柔らかい印象から、特に女性に好まれる書体であり、女性が選択する篆書体として「太枠篆書体」が人気です。
篆書体と同じく、「実印」との組み合わせがオススメです。

吉相体(きっそうたい)=印相体(いんそうたい)

吉相体
※ハンコヤドットコムより

篆書体をもとに作成されたもので、歴史的には新しい書体です。ちなみに「吉相体」は、「印相体」とも呼ばれます。

末広がりの形に八方に広がるため「八方篆書」と呼ばれることもあり、開運や縁起の良いものという目的で選ばれることの多い書体です。

元々が可読性の低い篆書体をベースにしているのに、更に独特な形状となっているため、非常に可読性が低くなっています。これは篆書体の場合とは違いメリットにならないくらいのものです。偽造されにくいということで実印や銀行印に適しているのは確かですが、役所で実印登録ができない場合もあるのです。

文字というよりも、デザインという表現の方が適しているのではないかというのが、「吉相体」「印相体」の特徴です。

上記の特徴から、特にセキュリティを意識したハンコを作成したい場合や、風水・開運などの理由以外では、「吉相体」「印相体」を選択することを本サイトではあまりオススメしていません。

古印体(こいんたい)

※ハンコヤドットコムより
「古印体」は隷書体をもとに作られたもので、筆書きのような丸みがあり、線の途切れが特徴です。

他の書体のように硬い印象がなく、我々に馴染みがあるため、親しみやすいでしょう。

比較的可読性が高いため、認印に利用されることが多いです。逆に可読性の高さからセキュリティ面を考えると、実印にはオススメしません。

隷書体(れいしょたい)

※ハンコヤドットコムより
「隷書体」も、他の多くの書体と同様に篆書体をもとに作られており、より簡略化された作りになっています。

現代で使用されている漢字のフォントとして一般的なものの一つです。そのため、馴染みのある書体です。

一字が若干横長であるのも特徴です。

可読性が高く、認印として人気の書体です。

行書体(ぎょうしょたい)

「行書体」は、「楷書体」をサッと書いて形を崩した見た目になっています。続け字風なため、流れるような大人らしいイメージがあります。

年賀状で使われるフォントとして、我々に馴染みがあります。

しかし、個人の認印として使われることが多い書体です。

楷書体(かいしょたい)

「楷書体」は、「隷書体」よりも漢字のフォントとして一番使われている書体です。

漢字に最も使われているため、たとえば印刷物の書体としても一般的に利用されています。そのため、他の書体と比べて、最も馴染みのある親しみやすい書体であるといえるでしょう。

その分、可読性が高いということで、実印には適さず、認印として利用されることが多いです。

素材の選び方は好みによって変えて良い

最後に、印鑑の素材の選び方です。

これはどの種類の印鑑を作るかとは特に関係なく、アナタの好みで素材を決めて良いものです。実印は象牙じゃないとダメ!ということなどは特にありません。

象牙の質感が好き、高級感のあるチタンが憧れ、味のある木材が渋いetc…

どのような理由でも良いので、素材を決めればあとはそのまま注文するのみとなります。

目的別で必要な印鑑の種類を知ろう!

印鑑を初めて作成する人の場合、いきなり実印が必要なのか?ということから迷ってしまうのではないでしょうか。そういった人は、どういった目的・用途で印鑑が必要なのかというシチュエーションから、アナタに必要な印鑑を決めていきましょう。

法人・会社設立、個人事業主の開業の場合

代表者印銀行印角印のセットが最低限必要です。

個人事業主の場合は、代表者印は実印に置き換えてください。上記の3点セットは事業をする上で必ず必要となります。

代表者印は、いわゆる会社の実印という位置付けになります。登記申請書という手続き書類に会社の社長が押印する場合は、代表者印が求められます。会社を設立する場合は、登記が必ず必要なのです。

個人事業主であっても、アナタの実印は必要です。たとえば事業をしていて銀行から融資を受けたい場合など、実印が求められます。

銀行印は、そのまま銀行の口座を開設するために必要なものです。事業をするためには専用の口座を開設しなくてはなりませんので、銀行印は必須となります。

角印は、請求書や領収書を発行する際に押印するもので、会社の認印のようなものです。日頃から会社の書面を発行することは必ずあるはずですので、その際に角印があると便利でしょう。正式には社印なのですが、四角い形から、一般的に角印と呼ばれています。

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銀行口座を作成する場合

銀行印が必要になります。

これはそのままというか、当たり前の話ですよね。一人暮らしする際に初めて自分の金融機関口座を作成する場合は、銀行に限らず郵便局のゆうちょの場合でも、作成するには銀行印が必要となります。

マイホーム(不動産)購入する場合

実印が必要になります。

銀行印、認印までは持っているという人は多いかと思います。しかし、マイホームを購入するとなると、多くの方が住宅ローンを組むでしょう。そうでなくても、そもそも住宅のような不動産の売買には実印が必要となります。売買契約書に押印する印鑑は実印が求められます。

新社会人になる場合

銀行印認印が必要となります。

社会人になるのであれば、給料を振り込む銀行口座の作成が必要になります。会社によっては、指定の銀行での口座開設を指示されることがあります。

印鑑の素材(印材・材質)

結論として、ハンコの材質については重要性は高くありません。

何を選んだら良いか分からない場合は、すべて好みで選んでも問題になることはないでしょう。そのため、下記の印材による特徴はあまり意識しなくても問題はありません。印材によって印鑑として使い物にならないということはあり得ないためです。

参考程度に下記の印材ごとの特徴だけでも抑えておけば十分でしょう。

「象牙」は今後はなくなっていく印材


実は、多くの業者が「象牙」の取り扱いをやめています。

象牙については、国際取引が禁止になったことをお聞きになったことがあるのではないでしょうか?

1990年のワシントン条約で、象牙の国際取引が禁止になったのです。ワシントン条約とは、「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」のことです。そして日本でも、ワシントン条約で指定されている動植物の輸出入や陳列が規制されているのです。

これらの背景から、多くの業者が象牙の取扱をやめてしまっているのです。確かに、象牙はハンコの素材としては素晴らしい材質のものではありますが、本サイトでもワシントン条約に従い、種の保存のためにも象牙の紹介は控えさせていただきます。

ちなみに、ワシントン条約で規制される前に輸入されたものについては現在も市場に出回っておりますので、すべてが違法のものというわけではありませんのでご注意ください。

「チタン」は象牙に代わる性能


象牙の選択ができないとしても、ガッカリすることはありません。印鑑といえば象牙というくらい、象牙は印鑑の代名詞でしたが、この象牙の素材に代わるものとして、「チタン」があります。

チタンは強度と耐久性が非常に高く、耐食性にも優れているため経年劣化も少ないです。捺印性も素晴らしいものがあります。印鑑としての総合力が最も高いナンバーワンの印材として当サイトではイチオシです。

重量感は見た目のそのままで、実際にそれなりにズッシリと重いです。この重さが押印時にシックリくるのです。

士業など、押印の機会が多いハンコの素材には、高強度・高耐久性であるチタンはうってつけです。

スタイリッシュでスマートなデザインのため、印鑑という古臭い和の雰囲気とは違うイメージを出すことができます。

さらに、金属のデメリットである「錆(サビ)」に強いのも特徴です。

また、汗で溶ける金属ではないため、金属アレルギーを起こす心配もほとんどないと言われています。

耐熱性にも優れていますので、保管の際には他の印材のように神経質にならなくても良いというメリットもあります。

上記の特徴から、実印や銀行印との相性は抜群です。

「木材系」はナチュラルな色合いと味がある

※画像は薩摩本柘
木を材料とした印鑑は、こだわりのある方向けといえます。

木という性質からは、自然な色合い、雰囲気が醸し出されます。木製ならではの木の目がとても味が出ます。キメの細かい素材であるため、印鑑の用途にも非常に適しています。

ただし、耐久性はチタンや角系の素材と比べるとどうしても気になるところです。そのため、実印の印材に使用することは避けたいところです。

ですが、印材としての値段が安いという最大のメリットがあります。認印などの重要性の高くない印鑑の材質として人気があります。

主な種類として「薩摩本柘(さつまほんつげ)」「玄武彩樺(けんぶさいか)」「彩樺(さいか)」「楓(かえで)」「斧折樺(オノオレカンバ)」「柘(アカネ)」「アグニ」等があります。

注意点として、木材ということで直射日光に弱く、乾燥や湿気などの気温の変化にもあまり強くないとう点があります。保管方法については注意しておきましょう。

「黒水牛」は高級さとカッコよさを兼ね備えている


「黒水牛」とは、水牛の角を加工した印材のことをいいます。

芯持(しんもち)という、角の中心の部分が良質な素材であるといわれています。1本の角からはわずか数本分しか印材として使える部分がないため、貴重な存在です。

その見た目は、シットリとした黒い光沢によるツヤから高級感があり、シックな大人らしいカッコよさも感じさせます。素晴らしいのは見た目だけではなく、耐久性も高いという特徴があります。

象牙と同様に、角や牙の印材は朱肉になじみやすいという特徴もあり、押印した際の印影もキレイです。

それにも関わらず、値段は高くありません。象牙と比較したら、安定した供給が見込めるためかなり安いといえます。

実印や銀行印の印材として非常に人気な印材であり、特に法人設立時に作成する印鑑の素材として経営者に人気です。

ただし、取扱い方法に注意が必要です。というのも、乾燥や紫外線にあまり強くありません。保管方法には気を付けましょう。エアコンによる乾燥や、直射日光の当たる場所、または車の中のアタッシュケースに入れたままといった保管は厳禁です。

乾燥を避けるために、オイルを塗ったりと手入れができるとベターです。